新進気鋭の中華製レンズが神レンズに挑む。Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35 ZM vs Speedmaster 35mm f0.95 ii 比較
Carl Zeissファンの皆さん、こんにちは。
僕自身はもともとMilvus 2/50ZF.2とTouit 2.8/50を保有しており、この二本のおかげですっかりCarl Zeissのトリコになっています。
神レンズと密かに評判のCarl Zeiss Distagon T* 1.4/35 ZMを清水の舞台を飛び降りるつもりで年明けに購入していました。このDistagonはフジのカメラを使っている方で密かなブームが起きているようです。そのブームにのったつもりで購入というわけです・・・
しかし、購入してレビューするつもりでいたんですが、写真撮りながら忙しさにかまけてほったらかしにしてまして・・・。しかし、最近、実は売却することになってしまったので、売却する前に記録として残しておくことにしました。
Carl Zeiss 単焦点レンズ Distagon T*1.4/35 ZM BK フルサイズ対応 820340 DISTAGON1.4/35ZMBK
- 発売日: 2015/08/11
- メディア: Camera
このレンズはライカマウント(ZMマウント)のレンズなので、フジのカメラで使うにはアダプターが必要です。SHOTENのマウントはヘリコイドがついていて、最短撮影距離を短くすることができます。
Distagonを購入して早速手持ちのレンズであるSpeedmaster 35mm f0.95 iiと比較することにしました。このレンズもf0.95と化け物みたいに明るいレンズです。
今日の作例は二月に撮影したものです。良い子のカメラマンはステイホームしてください。
今回の比較はFuji XT3で撮影しています。どちらもマニュアルレンズであり、Exifが残っておりません。絞り値は不完全なところはお許しを。
絞り解放ではspeedmasterのコントラストが悪く暗部は潰れているように思いますが、微差かも。
絞っちゃうとだいぶ差が縮まっていると思います。
この写真でもやはりコントラストに差があり、distagonにディテールが残っているように思います。
絞ってしまえば、解像度に関しては正直それほどの差はないかなと思います。ただし、それでも周辺部分のコントラスト、特に手前の家の屋根がdistagonでは、色のりも含めてすごくいいように思います。
逆光の場面ではspeedmasterがフレアが出てしまい、コントラストの違いがはっきりと出ます。ただし、speedmasterの写りはオールドレンズみたいな彩度の抜けた感じが逆に味があっていいような感じもあります。
絞るとだいぶ差が縮まります。
太陽に向けて撮影しました。逆光耐性にははっきりとした差がありDistagonの圧勝!右手前の幹の描写はさすがZeiss。立体感があります。光のあたった緑の諧調も豊かです。
結論
さすが、神レンズ! Distagonの勝ちです。ただし、Speedmasterも十分に健闘しているのではと思います。この二つのレンズの差は解像感というよりはコントラストと色のりではないかと思いました。
ただし、Speedmasterの解放時のコントラストの低下はポートレートの時は問題ないように思います。
しかし、僕の所有している他のZeissとは写りがなんか違うんですよね。艶がないというか・・・スキがなさすぎるのかな。
それがdistagonの特徴なのかな。