40mmの画角とは?: Batis 2/40 CF vs. Distagon 1.4/35 zm 比較
Carl Zeissファンの皆様、こんにちは。
魔法のアダプター
以前の記事でDistagonのレビューをしました。
このレンズ、Sonyで使うときにはTechartのアダプターを使ってAF化して使っておりました。このアダプター、MFレンズをAFにする魔法の機器です。
これで十分写真としては使えるんですが、このアダプター、動画のときはAFが効かない・・・(泣)
設定もめんどくさいんですよね。無限遠モードとかマクロモードとか、切り替えるときにf45にしてシャッターを切ったりとか、そんなんめんどくさいよって感じなんですよね。AFにしてくれるのはありがたいのですが・・・。
結局、純正マウント
動画がAFで撮れないといまいちだよなあ・・・35mmってわりと広角だし、なんか苦手なんだよなあ・・・
(買った後に、なぜこんなことつぶやくんだ・・・)
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あれ、やっちゃうか・・・(ボソッ)
ということでみんなの防湿庫(マップカメラ)に頼ることにしました。
ZeissからZeissへのバトンタッチ。DistagonからDistagon タイプへのバトンタッチ。そして20万のレンズを売って15万のレンズを買うなんて、もしかして逆わらしべ長者のジリ貧状態に自らダイブしてない?
このまま、最後はなにもなくなってしまいそう。
Batis 2/40 CFはDistagonタイプのレンズで、CFはクローズフォーカスの略。Zeissのレンズは寄れないレンズが多いのですが、このレンズを選んだ理由は何よりも寄れるということ。最大撮影倍率が0.3倍です。倍率的には中途半端ですが、APSCクロップを使えばほぼハーフマクロになります。
AFの速度もかなり早いということで、動画にも使えますし、40mmという画角にも魅力を感じたのでDistagon 1.4/35 zmから交換となりました。
外観、重量
外観は最近のZeissレンズの近代的デザインという感じで、MilvusやOtusに共通するデザインですが、持ってみるとプラスチックを多めに構成しているのかMilvusやOtusとはかなり違って軽く感じます。(361g)
フォーカスリミッターが付いています。AF早いので写真の場合の時はいらないかもしれませんが、ピントが大きくずれるのを防げるので動画にいいと思います。注意点としては近距離にフォーカスを合わせて撮影した時にうっかり忘れてそのままにしてずっとピントが近距離にしか合わない状態になってたりするので、すぐに撮ったら「Full」に戻しておくことですね。
ピント位置がMFの時にわかりやすいです。
画質比較
というわけで手放す直前に画質を比較しようと思ったのですが、非常事態宣言下のため、室内のみの撮影比較となりました。
Distagon 1.4/35は周辺光量落ちがかなり目立ちます。Batisはかなりましですね。(ほとんどないと言ってもいいかも)
解像感とボケ感はもしかしてDistagon 1.4/35 zmのほうがいいかもしれませんが、それほど変わらないかなと思います。
それより35mmは周辺が歪曲して引き延ばされている感じがどうしても少しあるんですが、40mmになるとかなり自然になり、標準画角の50mmに近づいた表現になっていると思います。映像の世界では40mmはよく使う画角ということなんですが、比較的広角でありながらゆがみが気にならないということで、この40mmに落ち着くのかもしれませんね。
次に接写性能をお菓子の瓶で見てみました。
どちらも限界まで寄っています。
Techartのアダプターを使うことでDistagon 1.4/35 zmもかなり寄れているんですが、さすがにBatisの勝ちですね。
結論
同じDistagon式のレンズでありながらBatis 2/40 CFはAF性能と接写性能を兼ね備えた、使いやすそうなレンズです。これから外出できるようになったらどんどん使っていきたいですね。